他人の著作権の発生を調査する方法ってあるの? | 商標担当者が知っておきたい著作権

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Q2:他人の著作権の発生を調査する方法ってあるの?

ANSWER

他人の商標権の発生を確認する商標調査とは違い、他人の著作権の発生を調査することは事実上不可能、と言わざるを得ません。

「Q1」でもご説明のとおり、著作権の発生には、商標登録のような登録手続が必要ありません。著作物の創作と同時に、権利が発生することになります。

そうすると、世の中には無限数とも言える著作物が存在していますから、著作権も無限数と言えるほど発生しているわけです。つまり、どこに誰のどんな種類のどのような著作物の著作権が存在しているか、誰にもわかりようがありません。

したがって、他人の著作権の発生をすべて捕捉するのは事実上不可能であり、J-PlatPatのようなデータベースの構築も困難というわけです。

とはいえ、ビジネスで著作物を取り扱う以上は、必要最低限のリスクヘッジは行なうべきだと思います。

たとえば、今ではインターネット検索の性能もかなり高くなっていますので、類似画像検索や、キーワード検索で、明らかに「パクり」と指摘されそうな著作物については、発見することができるのではないでしょうか。著作物がキャラクターイラストの場合は、市販されている「キャラクター図鑑」などをチェックするのも良いかもしれません。

たしかに、著作権は相対的な権利ですので、たとえ他人の著作物とたまたま同じようなものや似たようなものになったとしても、(その他人の著作物を知らず、参考にしたという事実もなく)それが独自に創作したオリジナルであれば著作権侵害とはなりません。

しかし、ご存じのとおり、最近ではネット上などで一度「パクり疑惑」が話題になると、マスコミでも取り上げられ「大炎上」ということも少なくありません

こうなってしまうと、著作権侵害(パクり)の事実の有無とは関係なく、企業イメージの低下を引き起こしますし、対応にも多大の労力が必要になってしまいます。最終的には、バッシングに負けて変更や取りやめという結果になるのがほとんどでしょう。
いずれにしても、企業にとってのダメージは甚大です。

対策が難しい問題ではありますが、リスクとしては決して小さくはありません。
完璧な調査は不可能ですが、「やれるだけのことはする」といった姿勢が、重要ではないかと思います。


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