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商標登録について、ざっくり知りたい!!

商標登録ってよく聞くけど何なの

初めて商標登録に興味をもって、インターネットで調べてみたけれど・・・。

解説が長すぎて読む気がしない」。
どこが重要なポイントかわからない」。
法律用語や専門用語がたくさん出てきてチンプンカンプン」。

そして、「結局わからない」から、「また次の機会にしよう・・・」と諦めてしまった経験はありませんか?。あなたのビジネスに役立つ「商標」の世界にせっかく興味を持ったのに、これは非常にもったいないことです。

そこで、本サイトでは、初めて商標登録にふれる方を対象として、必要最低限の大事なことだけ「ざっくり」と解説いたします

商標登録の方法、必要となる費用やメリットなど、あくまで概要ではありますが、入門の第一歩としてお役に立てますと幸いです。

※ご注意:本サイトでは、内容の理解を主目的としているため、用語の正確性や、例外的な事項の説明については、多少犠牲にしているところがございますので、予めご了承願います。
より詳しく知りたい方は、特許庁のホームページや市販の書籍等をご参照下さい。



商標登録 ~ざっくり知りたい!!10のポイント~

ざっくり知りたい商標登録イメージ写真

1.商標とは何なの?

簡単に言えば、商品やサービスの名前(ネーミング)です。
商品やサービスに表示するロゴマークや会社名、店舗名なども商標になります。

要は、自分の商品やサービスと、他人の商品やサービスを区別するために使われる「目印」(マーク)のことを、「商標」と言うと理解しておけばOKです。

ちなみに、「トレードマーク(trademark)」という言葉をよく耳にするかと思いますが、基本的には商標と同じ意味です。




2.商標登録とは何なの?

簡単に言えば、自分が使っている(または、将来使う予定の)商標を、特許庁の管理する原簿に登録してもらうことです。




3.商標登録ってどうやるの?

特許庁に、「この商標を商標登録してください」と申請する必要があります。

申請は、口頭ではなく、書面で行ないます。申請書となる「願書」には、商標登録を受けたい商標や、その商標を使用する具体的な商品・サービスなどを記載します。

願書が完成したら、特許庁に提出します提出は、特許庁の窓口に持参しても、郵送でもOKです。最近は、インターネットを利用したオンライン申請が一般的です。

願書の内容は、申請から約1か月後に一般公開されます。また、約2か月後くらいには、特許庁の商標データベースにデータが格納され、誰でもインターネット上で見たり検索したりすることができるようになります。




4.商標登録のメリットって何なの?

商標登録を受けると、「商標権」という権利を取得することができます。
商標権は、非常に強力な権利です。

商標権を取得することで、主に以下のような効果があります。

(1)自分だけが、その商標を独占的に使うことができる
(2)他人が、同じ商標を使っている場合、やめさせることができる
(3)他人が、似ている商標を使っている場合も、やめさせることができる

ただし、(2)と(3)は、他人が使用している場合のすべてに権利が及ぶわけではありません。効力が及ぶのは、商標登録の申請時に願書に記載した商品・サービスと、他人がその商標を使用している商品・サービスが共通している場合に限られますので、注意が必要です。

(2)や(3)に該当する場合、「商標権の侵害」として、その他人に使用の注意を求めることができます。損害が生じていれば、損害賠償金を請求することも可能です。なお、商標権侵害行為は、刑事罰の対象にもなっています。

商標権は、登録から10年間が有効期限(存続期間)です
ただし、更新手続によって、さらに10年間権利を持ち続けることができます。
つまり、商標登録をすれば、半永久的に上記メリットを受けることも可能なのです。




5.商標登録をしなかったら何が問題なの?

商標登録を絶対にしなければいけないといったルールはありません
登録をするもしないも、その商標の保有者の自由です。

ただ、商標登録をしないで商標を使っていると、知らないうちに他人の商標権を侵害してしまっているリスクがあるというのが、一番の問題点です。

他人の商標権を侵害すると、非常に厳しい仕打ちが待っています。
商標権の侵害は、「侵害していることを知らなかった」という言い訳は原則として通用しませんので要注意です。

他人の商標権を侵害してしまうと、以下のような目に遭う可能性があります。

(1)その商標を使うことを禁止させられる
(2)商標を使う商品、サービスに利用する物、関連設備等を廃棄させられる
(3)損害賠償金を請求される
(4)逮捕されたり、罰金を科されたりする
(5)商標権侵害がテレビやネットで報道され、社会的信用が下がる

商標登録をせずに商標を使い続けるのは、ゴールなき綱渡りをするようなものです。一度問題になれば、これまでに積み上げてきた信用が一瞬で崩れ落ちるほどのインパクトがあります。金銭的な負担も決して少なくないでしょう。

事業のリスクヘッジの一環としても、商標登録をぜひご検討ください特に、末永く使い続ける商標については、必ず商標登録を行なうことをお勧めいたします。

なお、商標登録は、原則として他人の商標権と抵触する範囲では認められません。
つまり、商標登録をした商標であれば、そのまま使うことで他人の商標権を侵害することは基本的にありません。安心して使い続けることが可能となるのです。たしかに、それなりの手間や費用はかかってしまいますが、「安心を買う」という意味でも、商標登録は非常に効果があると言えるものです。




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